「ハローワークって、ぶっちゃけどうなの?」
「利用すれば、大卒ニートの自分でも就職できるのかな…」
こう思われている方は多いと思いますが、実際のところ、ハローワークは利用する価値がある所なのでしょうか。
今回は、大学卒業後3年間のニート生活を経験して就職した自分の経験を踏まえ、ハローワークの実態について解説してみました。
ハローワークってどんなところ?
そもそも、ハローワークってどんな機関なのかご存知ですか?
ハローワークは、国(厚生労働省)が運営する、公的な就職支援サービスです。”ハローワーク”という名称はあくまで愛称で、「公共職業安定所」が正式名称となっています。略して「職安」と呼ばれる事もありますね。
ハローワークの拠点は日本全国にあり、その数は500以上にのぼります。利用者は1日に17万人以上。また、1万人以上の職員、15,000人以上の相談員の方が働かれている巨大な組織だとも言えます。
僕自身、大卒ニートという状態から脱出するために、ハローワークを利用した事があります。3年間引きこもった後ではじめた就活だったので、始めた当初はわからない事だらけ、不安でいっぱいの状態でした。
最寄りのハローワークを訪れ、相談員さんとお話する事になったのですが…
ハローワークの実態に、より深く迫ります。
大卒ニートがハローワークを利用してみたが…
残念ながら僕があたった相談員の方は、正直なところ「微妙」だったという気がします。
「26歳で社会人経験なし、正直厳しいですよ。」
「一体、今まで何してたんですか…」
「社会人としての覚悟が足りない気がする。そんな状態で就職しても、すぐ辞めちゃいますよ」
相談員が、僕に投げかけた言葉です。
正直、ガッカリでした。
なんいせ3年間も大卒ニート生活を続けていたので、ハローワークへの訪問そのものが、自分の中では思い切った行動でした。
そんな自分の気持を、全否定された気がしたのです。
せめてもう少し、言葉は選んで欲しかった・・・
「こんなところ、二度と使うか!」って思いましたね。
僕のハローワーク体験談は以上です。正直あまり思い出したくない記憶ですね。
その後、僕は民間の就職サイト経由で就活を再開したのですが、その時に高校卒業後5年間ニート生活を送っていた、1つ下の友人と知り合うことになりました。
その彼も、ハローワークを訪れた際、相談員から人格を否定される対応を受け、一時期は就活を諦め、ニート生活に逆戻りしたということを聞いた事があります。
ハローワークはニートに冷たいのでしょうか。
ただ、ネットの書き込みを見る限りでは、良い対応をして下さる相談員もいるみたいです。
ハローワークで働かれている方は大勢いるので、一部こうした方がいるのは仕方がない面はあるのでしょう。
ハローワークの驚くべき実態。求人票がヤバい理由とは!?
しかし、ハローワークの実態はこれだけでは終わりません。
担当の職員との面談が終わったら、求人票がまとめられているファイルがある場所や、パソコンを使って求人票を確認する方法を教えてもらい、面談は終了となります。
実は、この求人票がくせものなんですよね…
ハローワークの求人票ですが、民間の就職サイトに掲載されている求人と比べると、どうしても見劣りするケースが多い傾向にあります。
理由としては、ハローワークに求人を出すのにはお金がかからないから。こうした求人先の企業は、採用に力を入れていなかったり、そもそもの経営基盤が良くないため、採用にお金をかけられないケースが少なくないのです。なので必然的に、こうした企業の求人の質は、何かしら見劣りする点があるのは否めないのです。
一方、民間の就職サイトに求人を依頼するにはお金がかかります。ハローワークの方が無料だからいいのに!?と思われるかもしれませんが、世の中にはお金を払ってでも優秀な人を採用したい企業が沢山あるのです。そのため、こうした採用意欲の高い企業の求人は、ハローワークと比べると良いものになる傾向にあります。
このケースに当てはまらない企業、求人票も少なくありません。しかし、ハローワークの求人票にこうした傾向がある事は、予め理解しておくべきでしょう。
ハローワーク求人の給料が安い理由とは
また、求人の職種として、介護や建設、飲食、工場の作業員といった、未経験でも応募可能なものが多いといった特徴がある点も覚えておいて下さい。
当然のことですが、こうした特殊なスキルを必要としない仕事の給料は安い傾向にあります。
ニート生活を続けている場合、現状を脱却し、仕事をはじめるのは大切なことです。しかし、どの仕事でもいいのか、という点はしっかり考えておくべきです。一時的ならまだしも、ここに挙げた低賃金な仕事を続けた場合、スキルアップや給料アップが実現できず、これから生きていく上で多くの苦労を強いられる可能性があります。この点は念頭に入れておきましょう。
求人票の虚偽記載が生んだ、最悪の事例とは
少し前には、ハローワークの求人票に記載されている内容と、実際の職場環境があまりにも違うことが報じられ、話題になった事がありました。
2016年には、ハローワークの求人票を通して就職した企業の職場環境がブラック過ぎて、不幸な事故が起きたことが報じられています。
※参考:https://newspicks.com/news/1358806/
職場環境がブラック過ぎ、長時間労働により睡眠時間が確保できず、事故に追い込まれなくなられた当時24歳の男性のケースです。
このニュースを見た時、正直ハローワーク使わなくてよかった…と安心したことを覚えています。
不謹慎ではありますが、自分がハローワークを利用して嫌な経験をした事もあり、こう思わずにはいられませんでした。
もっとも、ハローワークの求人票の虚偽記載については、最近は改善されている模様です。
※参考:https://www.zaikei.co.jp/article/20180814/459798.html
全ての求人票に虚偽記載がある。とは決して言いません。
とは言え、こうした事例が今なお存在しているという点は、ハローワークを利用するのであれば念頭に入れておいた方がいいと思いますよ。
まとめ
ハローワークの実態について、自分の経験も踏まえて簡単にまとめてみました。
このサービスの欠点としては、採用にお金をかけたくない(orかけられない)企業の募集が多いため、どうしても求人の質が低くなりがちな点が挙げられると思います。
給料が低い、スキルが身に付きにくい、虚偽記載の可能性がある…。こうしたリスクを防ぐには、民間の就職サイトを使うという選択肢があります。ここ数年、20代の大卒ニートの就職支援に特化したサイトも多数出てきており、僕自身もこうしたサイトを上手く活用することで今の勤め先に就職することが出来ています。
既に解説しましたが、こうした民間の就職サイトに求人を出すにはそれなりにお金がかかります。逆に言えば、こうした就職サイト経由で応募できる企業は、それだけ採用に意欲を示している所が多いと言えます。経営基盤が強固であったり、今後の人生において役立つスキルが身に付けられたり、昇給・昇進の機会も豊富にあると言えます。
以下では、僕が利用した大卒ニートでも利用できる就職サイトをまとめてみました。興味があれば、試しに利用してみるのもいいと思いますよ。
「26歳」「大卒ニート」だった僕が活用した就職サイト3選!
今の勤め先を紹介してもらった「いい就職ドットコム」
僕が今の職場を紹介してもらった、15年以上の運営歴を誇るサイトです。
日本各地でイベントが開催されており、地方の方でも利用しやすいのも嬉しいところ。
・詳細→いい就職ドットコム
首都圏での就職にめちゃくちゃ強い「ハタラクティブ」
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