17年卒の大卒内定率が過去最高の71.2%になりましたが、
「大卒でも就職できない…」という声は未だによく叫ばれています。
一体なぜなのでしょうか。
今回は、自分の大卒でも就職できなかった経験を踏まえて、
就職できない5つの理由とその打開策について解説していきます。
増えすぎた大卒者の数
まずは大卒者が増えすぎてる事が挙げられますね。
1991年には30万人程だった民間への就職を希望する大卒者の数は、
99年から40万人を越えており、この数は少しずつ上がっています。
※参照:http://www.works-i.com/pdf/160421_kyuujin.pdf
そして、大学の数も増えています。
2015年に文科省が行った「学校基本調査」によると、
日本には779の大学が存在していた事になります。
※参照:https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/30738
しかし、大卒者や大学の数が増えたからと言って、
全ての大学が質の高い教育を施している…訳ではありません。
中にはアルファベットや分数を教える大学も存在する程です。
企業からしたら、大学に入ってまでアルファベットや分数を学ぶような
大卒者を採用したいとは思わないのです。
結果として、大卒でも就職できない学生が増加する事に…
大学と学生の数の増加は、企業に大卒者を採用する意義を
失わせたと言っても過言ではないでしょう。
いまだに根強い学生の大手志向
では、大卒者の多くがどういった企業を志望するかと言うと…
やはり大企業が中心の大手志向という状態です。
例えば、マイナビが発表した「大学生就職企業人気ランキング」によると、
JTBやH.I.Sといった旅行会社や電通や博報堂といった大手広告代理店、
3大メガバンクにJALとANAといった航空会社といった大企業が、
ランキングの中に入っている事でも、学生の安定志向が分かりますよね。
※参照:http://news.mynavi.jp/photo/news/2016/05/12/016/images/001l.jpg
しかし、学生の質を重視して採用を行いたい企業からすれば、
上位層はともかく、その他大勢の学生に興味を持たれた所で、
エントリーシートや筆記試験でその他大勢の学生を落とすだけなのです。
大企業に受からなかった学生の多くは、
中小企業にも目を向けるようになるケースが多いのですが、
中にはどうしても大企業に就職したい!と考えてる学生もいて、
その中の一部が大学を卒業して就職浪人へとなっていくのです。
こうして、大卒でも就職できない学生の数が増えていくのです。
「中小企業=ブラック」という固定観念
「選ばなければ仕事はいくらでもある」って言いますよね。
特に、「中小企業=ブラック」というイメージを抱く学生に
よく言われたりする言葉なんじゃないかなと思います。
確かに、選ばなければ仕事はいくらでもあるというのは本当です。
中小企業の場合、リクナビやマイナビといった大手ナビサイトに
自社の採用広告を掲載するだけの広告費が無い所が多いので、
思うような採用がなかなか出来ない所も少なくありません。
また、「中小企業=ブラック」という認識ですが、
ここ最近では電通の過重労働がメディアで取り上げられた通り、
大企業であろうとブラックな職場はいくらでも存在します。
(逆に、中小企業の中にもホワイト企業は存在します)
ただ、やはり中小企業は給与水準や福利厚生が整っていない所が多く、
休日出勤や残業代の未払い、人材の使い捨てがよく見られる・・・
といった点は否定できませんし、
少なくとも世の中の多くの学生はそう思っています。
最終的には、多くの学生が中小企業へ入社していくのですが、
「中小企業=ブラック」という固定観念が消えない大卒者の中には、
就職浪人やニート生活へ突入していくケースも少なからず存在します。
コミュニケーション力重視の風潮
また、最近の就活はコミュニケーション力が求められるので、
人付き合いが下手だったり、細かい事に気がきない学生は、
それだけで不利になるケースも珍しくありません。
2016年にHR総研が発表したデータによると、
なんと83%の企業がコミュ力を学生に求める能力として挙げています。
※参照:http://toyokeizai.net/articles/-/142149?page=2
つまり、コミュニケーション能力があるか否かで、
就活の結果は決まってくる・・・といっても差し支えないはないのです。
実は僕自身も、大卒で就職できなかった経験があるのですが、
今思い返せば自分はこのタイプだったなと思います。
コミュ力が高かったり、要領よく内定を取れる同期の姿が
とても羨ましかったです。まぶしかったです。
自分の場合、就活が上手くいかなかった事に自信をなくして、
卒業後、いわゆる「大卒ニート」になってしまった事があるのですが、
こうしたタイプの大卒者は、今ではかなり多いのではないか思います。
情報格差の存在
コミュニケーション能力と少し似てますが、
最近の就活では就活生の間で「情報格差」が至る所で産まれています。
都会と地方の就活生の間の情報格差をはじめ、
特定の大学に在籍する学生しか出席できない説明会、
1,2年生の頃から社会人との接点を作っていたかなど、
色々な所で「格差」が生まれているのです。
他にも、伝統ある部活動に所属している就活生と、
自分たちで新しくサークルを立ち上げた就活生の間では、
その大学のOBとの接点という格差も挙げられるかもしれません。
また、最近の就活ではスマホやPCを使う機会もかなり多いので、
こうしたIT機器やインターネットを使いこなす力の有無も、
就活の結果を良くも悪くも左右する要因になっています。
「もし、●●に感する情報を知っていれば内定が採れたのに…」
大卒でも就職できない方の中には、こんなケースもあった筈です。
記事のまとめと具体的な打開策
・大卒者の増加
・学生の大手志向
・「中小企業=ブラック」という学生の固定観念
・コミュニケーション力が求められる傾向
・情報格差
この5つが、大卒でも就職できない
理由として挙げられるのではないかと思います。
これを見ている方は、大卒で就職できなかった方が多いと思うのですが、
「だったらどうすればいいの?」と感じているかと思います。
大卒でも就職できない状態からの打開策はないのでしょうか。
まず、大卒者が増えている事は受け入れるしかありませんし、
絶対に大手じゃないとヤダ、という考え方は捨てるしかないのかな…と。
職歴なし、未経験から大手企業に入る事はまず不可能なので、
大手企業へのこだわりは潔く諦めるしかないと思います。
この次にオススメなのが、大卒でも就職できなかった方でも利用できる
リクナビやマイナビのような就職サイトを利用する事です。
僕自身も、大卒ニートからこうした就職サイトを利用して、
企業を紹介してもらい、その会社に入社する事に成功しています。
こうしたサイトは大卒者でも応募できる企業を紹介してくれるのですが、
大きな特徴として、運営会社の社員さんが登録の際に審査を行っていて、
労働環境や給与体系に問題がある「ブラック企業」を
私たちに紹介しないシステムを採っている点が挙げられます。
僕自身、一般的にブラック企業が多いとされるIT業界にいるのですが、
予想以上に労働環境が優れているので、入社当初驚いた経験があります。
また、こうしたサイトの中には無料の就活講座を主催している所もあり、
その中のマナー研修や模擬面接を通して、
コミュニケーション力を鍛える事も可能になっています。
僕自身、こうした講座で何回も面接練習を行ったお陰で、
大卒でも就職できない状態を脱出する事ができました。
以下で、僕が実際に活用した就職サイトを紹介しているので、
もしよかったら利用してみて下さいね。
「26歳」「大卒ニート」だった僕が活用した就職サイト3選!
今の勤め先を紹介してもらった「いい就職ドットコム」
僕が今の職場を紹介してもらった、15年以上の運営歴を誇るサイトです。
日本各地でイベントが開催されており、地方の方でも利用しやすいのも嬉しいところ。
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